ピンクのスイートピー 2

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「ありがとう。みなさん、信治君の友達ですか?」 すると、みんな一斉に答えに困ったような顔をして、信治君を見上げる。 「まあ、そんなとこや。中学からの友達やわ」 信治君がそう言うと 「俺、保育所からずっと、信治のパシリや」 色が白くて細身の隣の子がボソリと呟いた。 「パシリっちゃうやろ? お前が勝手に俺につきまとって来ただけやろ」 信治君がその子の頭をペチリと叩いた。 信治君、やっぱり会社と雰囲気違うわ。 どっちが本当の信治君やろ? ミステリアスな信治君の横顔をジッと見つめた。
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