不幸の始まり

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俺はこう見えても関西地方を牛耳る飛虎の総長や。 小さい時からどこまでも素直やった俺は、親父の言いつけ通り、日々、天辺目指して頑張って来たんや。 頭は親に似たさか、勉強では天辺目指されへんおもたのは小学校入って直ぐやった。 人間、やっぱ諦めが肝心や。 せやから、それ以外で天辺とったんや。 小学校二年生で、六年生の悪ガキにケンカ吹っ掛けて、泣かしたった。 そん時は担任やらカーやんやらにえらい怒られたけど天辺取ったおもて、全然反省せえーへんかった。 反省どころか、快感を覚えたんや。そこからはもう、天辺目指して一直線や。 そんで持って二年前に結成したのが飛虎言う、族のチームや。 初代飛虎総長が俺や。 何代目ら言う名目ら欲しないわ。 俺は元から総長や。 集まったメンバーも選りすぐりばっかや。
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