危機一髪

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アカン…… 俺、なに、女みたいに感じた声だしとるんや? 俺を押し倒して、何度も耳に息を吹きかけてきた相手は紛れもなく洋介や。 尻も撫でまくられとる。 なんで……俺、洋介に欲情されやなアカンのや。 人生最大の危機や。 火事や…… これ、火事と同じや。 そう思うと火事場のバカ力的に全身に力がみなぎって来た。 そして、力任せに両脚を思い切り蹴り上げたら、洋介が俺の上から転げ落ちた。 そのまま反動付けて立ち上がり、転げ落ちて上向きになってる洋介の鳩尾に思い切り蹴りを入れた。 ドスン
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