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「そなら……そんなら、この辺で、安くて手頃なアパート知らんか?今度の休みに不動産屋に行こうおもてたんや」
「もしかして……信治君、一人暮らしするつもり?」
「まあな。金、あんまり無いさか、敷金、礼金のいらんとこがええんやけど」
すると、樹里がなんか思い付いたように
「ここの専務、アパート持ってるけど」
「専務? 東城専務か?」
「うん。結構最近やで。アパート建てたの。だから、新しくて綺麗や思うけど。敷金とかそこら辺は幾らか知らんわ」
「そうか……後で専務に聞いて見るわ。せけど、副業できてええな。会社の専務で、アパート経営か……金銭感覚無くなるはずやな」
「ここの幹部、元からお金持ちばっかなんやもん。マジで」
「そんなにか?」
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