不幸の始まり

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「八時頃には行ける思うけど」 『ご飯はええの?』 「おう。飯は食べる約束してるさか。アヤだけ食べさしてや」 『もう、相変わらずスケベやな~。分かった。じゃあ、待ってるわ』 バイクをアヤお気に入りのケーキ屋へと走らせた。 あのケーキ屋は閉店時間が早い。 今の内に買っとかんといかん。 俺はこう見えても女には尽くす方や。 エッチも自慢や無いけど、どの女にも断られたことないし。 飛虎の総長言うだけで、あんま賢しこない女も寄って来るけど。 女には困ったことない。 そもそも俺の初体験は中二のだんじり祭りの夜やった。 身体も頭もアドレナリン沸いて、エキサイトした夜やった。 知らん二十歳ぐらいの女に声掛けられた。 えらい、化粧の濃い女やった。
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