お昼にウナギ

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「なんや……俺の顔になんか、ついとるか?」 「ううん。信治君、凄いなぁおもて。結構、ここの商売向いているん違う? 普通二日でそんなに悟られへんよ。二年かかっても三年かかっても分からん人は分からん思うし」 「まあ……ちょっと面白いな、おもってる。俺、コンビニでバイトしてたさかやけど、商品売ってもセイゼイ一人二千円あるかないかやけど、ここ、桁が違うもんな。魚、スチール箱一箱二千円をそれ、大手スーパーやったら、十ケース、二十ケース単位やで、はけるんやもんな」 「そうやな。そんなもんやね。なんか……竹島常務、最近機嫌がええわけ、分かった気がする」 そう言って俺の顔見てニッコリ笑った。
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