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「いくら洋介の幼なじみや言うても、飛虎にはなんも関係の無い人間やろ? そんな男を、関東の疾風からかくまうのは筋違いや。俺かて、飛虎のメンバーは大事におもっとる」
それだけ言うと洋介が慰めるように松尾の肩を叩いて
「まあ、信治やったらこう言うおもたわ。松尾、わりけど、自分のやったことは自分で落し前をつけ」
半分泣きそうな顔で、松尾がうなだれた。
「相手は、関東一や。チームの数はそれほどでもないけど、あっちこっちに傘下のチームがおるんや。俺が捕まるのも時間の問題や」
「それやったら、自分から、相手チームの中へ入って謝ってこいや!」
ドカッ!
情けない声に腹立って、立ち上がって松尾にケリを入れてしもた。
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