ピンクのスイートピー 2

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「あの、信治君と同じ会社の事務員ですけど……」 そう言うと、その金髪坊主が思い切り中へと引っ張られ、変わりに信治君が顔を出して来た。 金髪坊主は玄関先で尻餅を着いた。 信治君がやたらと嬉しそうな顔で 「もしかして、手伝いに来てくれたんか?」 「うん。でも、遅かったみたいやね。なんか手伝うことないかなって来てみたんやけど、友達も来ているみたいやし、帰ろうかな」 「イヤ、友達はもう直ぐ帰るさか。まあ、中で缶コーヒーでも飲んでや」 信治君が強引に手を引っ張って、中へ誘ってくれた。 仕方なく、中に入ると、玄関で尻餅着いてた金髪坊主に信治君、蹴りを入れてた。 信治君、会社とちょっと雰囲気違い過ぎ。 金髪坊主君はペコペコ頭を下げて謝ってるし。
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