不幸の始まり

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―――――― ――――― ――― 今、俺の眼の前には、裸で正座する男と女がおる。 普通やったら爆笑モンの間抜けスタイルやけど笑う気もおこらん。 バカ面の男と女や。 女は、八時に約束していたアヤや。 男は、飛虎の序列じゃ俺の一つ下になる副総長の玉城修。 玄関開けた途端耳に入って来たネコ並みのサカリ声。 靴脱ぐのもバカらして、部屋に置いてるもん床に叩き付けながら現場に踏み込んだ。 その時の修のバカ面一生忘れん。 ムンクの叫びみたいやった。
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