不幸の始まり

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ゼファーに跨ったまま、吸っていた煙草を捨てて、足で踏み潰した。 ムシャクシャする…… 今夜は暴れたい気分や。 クソタレッ! ガン! アヤのアパートの鉄製の階段を蹴飛ばした。 落ちつけ……俺。 もし、このまま、ちょっと気に入らんヤツにおうたら、そく、病院へ送りそうになる。 飛虎の総長たるもんが、単独でヘマして、警察に捕まるほど恥ずかしいもんないな。 ここはグッと我慢して、大人しく家に帰った方がええかも知れん。 俺は、ゼファーを自宅へと走らせた。
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