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「あ……あんた! この先どうするつもりなんや!そんな能天気に笑ってられへんやろ?」
「……」
俺は無言で一歩、座敷から離れた。
「そんなこと言うても……出来てしもたもんは、しゃーないやろ?」
「しゃーない?あんた……この子二十歳になる頃は、あんたもわたしも何歳になるかわかっとんのか?」
「まあ……孫やおもうしかないやろ?」
オヤジは懲りずにニヤケたままや。
「俺、パチンコ、今日から辞めるし……仕事も真面目にするさか……産んでくれや」
「……」
それでも、納得のいかん顔のオカンが、顔を引き攣らせて、キッと顔をこっちに向けて
バチンッ!
俺の背中を思い切り叩きて来た。
子……
子供?
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