修羅場に出くわす

3/13
前へ
/185ページ
次へ
特攻隊長、大石洋介のアパートは俺の卒業した高校のまん前や。 古くも無いし、新しもない。 形容のしようがないほどの普通のアパートや。 家業の手伝いしとる洋介は普段は大人しい男やけど、怒らせたら怖いヤツや。 大型の番犬みたいなヤツで、ワルには異常に鼻が利くタイプ。 普通の人間にはなんも危害はあたえんけど、ワルにはとことんケンカ売るヤツで、そんな洋介を従えてる俺は結構、鼻が高い。 せやから、特攻隊長に任命しとるんや。 アパートに着いてバイクを停止させた。 すると、頭上から女の声が聞こえてきた。
/185ページ

最初のコメントを投稿しよう!

423人が本棚に入れています
本棚に追加