修羅場に出くわす

13/13
前へ
/185ページ
次へ
「ドアホ!なんで俺がオカンとやらなアカンのじゃー!考えただけでヘド出るわ!」 そう怒鳴ったものの、俺、四十過ぎのミュウと散々エッチしてたな…… オカンと年変わらんくらいの女と…… アカン。 ミュウのこと思い出したらとことん、へこんで立ち直れやんようになるわ。 「スマン。信治……しっかしお前のオトンとオカン。元気やな?」 テーブルの上の吸殻いっぱいの灰皿に煙草の灰を落としながら 「まあ……芸能人じゃあ男が七十でも子供出来た言う話聞くけどな。せけど……想像したないわ。オカンとオトンが絡んどる姿」 そう言うと洋介が顔を歪めて大声で笑い出した。 「ハハハ。爆笑やな。俺かて、ハハハ、俺のオトンとオカンはカンベンしてほしわ」 そんな話で盛り上がり、俺を不憫(ふびん)に思った洋介は、俺がこのアパートにしばらく泊まることを了承(りょうしょう)してくれた。
/185ページ

最初のコメントを投稿しよう!

423人が本棚に入れています
本棚に追加