リサの携帯

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洋介が帰ってくるなり、左頬に右フックをかました。 「イッテェー!」 油で汚れたツナギを着た洋介が床の上に転がりながら 「なにすんねん!いきなり!」 左頬を摩りながら仁王立ちした俺を睨み付ける。 「自分の胸に手当てて聞いてみい。お前、修と同じやないか!」 そう言うと洋介はピンと悟った顔をして、床の上に胡坐をかいて座り込んだ。 「もしかして、アヤ?」 「そうや。一部始終リサ言う女の携帯に書いとったわ」
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