初めての面接

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「あの……あおぞら市場株式会社に面接受けにきたもんですが。あっ名前は織田信治いいます」 「あおぞら市場? 面接ね。ちょっと待って下さいね。今、内線で聞いてみます」 爺さんが、守衛室の電話を取って電話を始めた。 「はい。織田信治さんって方や。ちょっと……ジュリちゃん笑うなって。そうや。マジで織田信治さんや。今からそっちへ通すさか、後、頼むわ」 電話の向こうで、俺の名前を聞いてわらっとるようや。まあ、笑われたことは何度もあるさか気にせえへんけど。
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