不幸の始まり

9/32
前へ
/185ページ
次へ
そんなこと思いながら、携帯を手にして電話を掛けた。 相手は26歳のキャバ嬢のミュウ。 「ミュウ?今からそっちへ行ってもええか?」 『ええけど、エッチだけやでぇ。疲れとるさか、なんも作れんよ』 「うん。それで十分や。ミュウの分も弁当買うてくさか泊めてや」 『アカン。弁当は買うて来て欲しいけど、泊めへんで』 「なんでや?」 『あんた、一回ですまんやろ?頼むさか帰ってや。寝不足なんや。一回だけ付き合うさか』 ブチッ 「……えらい愛想ないな」 まあ、よしとするか。 一回、五百九十八円や思たら安いもんや。
/185ページ

最初のコメントを投稿しよう!

423人が本棚に入れています
本棚に追加