不幸の始まり

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そんなこと思いながら、携帯を手にして電話を掛けた。 相手は26歳のキャバ嬢のミュウ。 「ミュウ?今からそっちへ行ってもええか?」 『ええけど、エッチだけやでぇ。疲れとるさか、なんも作れんよ』 「うん。それで十分や。ミュウの分も弁当買うてくさか泊めてや」 『アカン。弁当は買うて来て欲しいけど、泊めへんで』 「なんでや?」 『あんた、一回ですまんやろ?頼むさか帰ってや。寝不足なんや。一回だけ付き合うさか』 ブチッ 「……えらい愛想ないな」 まあ、よしとするか。 一回、五百九十八円や思たら安いもんや。
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