第三章

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太一が来るとみんなざわつき始める... (浅田 太一だ...) (記憶喪失でしょ!?) (ヤバイよね...) そんな声が私の耳に入ってくる... 別に同情するわけではないが...なんだか太一が可哀想に思えてくる... 幼い頃に交通事故に遭い大変な思いをしているのに...なんで...記憶喪失になってしまったの...? 神は太一にとんでもない試練を与えてしまった...残酷すぎる......... そんなことを考えていると......... 「琴ちゃん!」 (えっ......) 「お昼休みだよ!早く屋上行こう!」 時計を見てみると...12時半......... (もうこんな時間......) 「何ボーッとしてるの!?早く行こう!」 そう言って太一は私の腕を掴んだ...... 「うわぁ~!!!」 私は驚いて倒れそうになったが太一の走る勢いでそのまま屋上に向かった...... (本当に先走る人なんだから!)
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