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「なんで?! どうなってる!!」
上空の風に吹かれ体がゆっくり移動する、 地上から100mくらいの高さまで登った。
テレビカメラが来てレポーターが好奇の声を上げる。
「 あれです。人が浮いてるそうですが、何か装置の様なモノが着いてるように見えませんけど‥
あ!降りて来ました!」
徐々に地表が近づき、レポーターが声を掛けてきた。
「すいません!国営テレビですけど、お話ちょっと よろしいですか?
…あ!また登って行きます!」
風に流される僕の下界をぞろぞろ見物人と報道関係者が数を増しながら着いてくる。
「あれから何度か降りてくる様子を見せてはまた登って行き、丸一日経った今も地に足を着けていません」
「もしかして宇宙人じゃないかと噂されてますが遠距離カメラで捉えた姿はまったく人間です」
「不穏な行動を起こす感じはなく警察も声を掛けるも対応に困っている様子です」
メディアがこぞって情報収集に明け暮れ、すぐに僕の身元はバレた。
「身元が解ったようで警察が家族に事情を聞くよう促したみたいです」
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