Tale 01

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先生が来て、HRが始まった まあ、これといって何かあるわけじゃない。 もう春休みになるから 授業もないし テストも終わったし 何かあるといえばテストの順位発表くらい うーん、上位に入れてるといいんだけどなぁ 今回あまり出来がよくない気がする うん、また今度頑張ろう 「入試案内係の奴は今日 放課後、会議室な」 ってことは優介は、一緒に帰れないってことか 今日部活ないから帰れると思ったんだけど まー、仕方ないか ちらっと優介を見たら あからさまに落ち込んでいた その姿がかわいくてクスッと 笑ってしまった。 「よ、夜鶴?」 「あ、ごめんね なんでもないよ」ニコ 「う、うん//」 「あと、テスト結果は 昼くらいに貼り出せれるから みておけよー」 「追試組は…わかってるよな?」 追試…組 今回は優介大丈夫かな? この前追試組で苦労してたけど またちらっと見ると あおーい顔してる優介 ………あんなに勉強した、のに 「じゃあ、以上」 HRが終わって 優介がのっそり立ち上がって こっちに来た。 すごい負のオーラがひどい 「優介?」 「……追試」 「あんなに勉強したんだから 大丈夫だよ、きっと」 「…そう、だよな!」 ◆◇◆◇◆◇ 「……大丈夫じゃなかったな」 昼休み掲示板を見に行くと 赤文字で下に高内 優介 と書いてあった。 「追試…か ………うああああああ!!」 「落ち着きなよ優介君 うるさいよ? 夜鶴は安定の位置だね」ニコ 麗乃の吃る癖が治った やっと慣れたのかな? 朝から慣れてほしいんだけどなあ まあ、吃る麗乃も可愛いからいいんだけどね
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