Tale 01

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コンコン タイミングよく麗乃が来た…かも ガチャっと開けると やはり麗乃がいた 「どうぞ」 「お邪魔しますっ」 麗乃は真っ先に机に向かい 椅子に座った。 「夜鶴夜鶴!! お、お菓子食べても、いい?」 僕も向かいの席に座った 「ダメって言ったら食べないの?」 「え?うぅーえぇ?」 困った表情を浮かべている麗乃 「クス、困らせちゃったね 食べていいよ、はい」 一つクッキーを摘まんで 麗乃に差し出した 「夜鶴ってイケメンだよね こんなことさらってできちゃうし」 「え?そうかな?」 イケメンではないと思う 普通じゃないかな? 「ん、男前っていうか うん、イケメンだと思う」 「そう?ありがとう麗乃 麗乃に言われると嬉しいよ」ニコ 「うぅ、夜鶴のばか」 「え?そんなこと言う子には お菓子あげないよ?」 麗乃に差し出してた お菓子を引っ込めた 「あー!うそ!ごめんなさい」 シュンっとしてこっちを 見てくる麗乃 「いい子」ニコ また麗乃に差し出すと 少し照れながらも クッキーをぱくっと食べた それからは、真面目に課題に没頭した。 一応春休みの課題だけど 今からやっておいた方が後々楽だよね 「あ、麗乃おかわりいる?」 「え?」 「飲み物 もうないでしょ?」 「あ、うん、ありがとう」 「何飲みたい?」 「えっとじゃあ、甘めの紅茶」 「ん、了解」 椅子から立ち上がり キッチンに移動した …もうすぐ優介来るかな? 一応優介の分のコップも出しておこう
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