Tale 01

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あれから結構時間が経ち 窓から差す光がなくなってきた ちらっと時計を確認してみると もう7時を過ぎていた。 「もうこんな時間か 今日はこれくらいにして ご飯食べる?」 「そうだね、じゃあ食堂行く?」 麗乃は片付けをしながら そう言った 「おう!」 優介は元気よく立ち上がった 部屋から出て食堂に向かった 「優介」 「ん?なに?」 「明日も朝練あるの?」 「明日はないよ 学校一緒に行こうな」ニコ 「うん、待ってるね」 「……うぅ、僕も一緒に行く」 「ん?当たり前だよ? 麗乃も一緒に学校行こうね」 よしよしと麗乃の頭を撫でた 「ん、えへへ」 ほっぺたを赤らませる麗乃 ほんとかわいい 食堂につき 券売機の前に立った。 何食べよう 毎回なに食べようか迷う んー、オムライスにしようかな オムライスのボタンを押し 食券を持ち 空いてる席に座った。 「夜鶴何にしたの?」 食券を持ってひょこっと 麗乃が横から顏を出した 「オムライス 麗乃は何にしたの?」 「お蕎麦!」 笑いながら食券を見せてきた 「そっか、麗乃はお蕎麦好きだね」 確か昨日もお蕎麦だった気がする 「うん、お蕎麦大好きっ」 麗乃は椅子に座りながら そう言った。 「あ、優介君 優介君は何にしたの?」 「ん?なんだと思う?」 ニコっと意地悪そうに 笑いながら椅子に座った 「え?なんだろ んー、優介君が食べそうなもの…」 麗乃は真剣にんーっと 唸りながら考えている 優介はニコニコと 意地悪な笑みを浮かべたまま
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