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「んーやっぱりわからないよ
優介君、ヒントちょーだい?」
「ヒントねえ
卵使うかな」
「卵?
卵使う料理いっぱいあるから
わからないよ、優介君のばか!」
優介はクスクス笑いながら
麗乃を見ている
「うぅ、もうギブアップ!」
「もう?夜鶴はわかった?」
「え?僕?」
「うん、俺が何頼んだか
夜鶴はわかった?」
意地悪い笑みのままの優介。
「優介が頼みそうなもの
んー、わかるけど当てたら
何かしてくれるの?」
そう意地悪なことを言うと
優介はそんな返事が来るとは
思ってなかったのか驚いた顏をしている
「じゃあ、キスしよっか」
「それはただ
優介がしたいだけでしょ」
「あ、ばれた?
じゃあ、何してほしい?」
何してほしいか…んー
「キスでいいよ」
「じゃあ、外れたら夜鶴からね」
「ん、いいよ」
「夜鶴わかるの?」
麗乃は心配そうに
こっちを見ている
「うん、大丈夫」
麗乃に笑いかけると
麗乃は、顏を赤らめた
「じゃあ、優介が頼んだものね」
「おう」
「親子丼でしょ」
「正解!何でわかったんだよ」
「夜鶴凄い!!」
「クス、優介朝練ある時
夜ご飯いつも親子丼だもん」
「あ、確かに言われてみれば
そうかも!」
麗乃は納得した顔をしている
「この勝負は夜鶴の勝ちな」
「ふふ、僕の勝ちね」
いいタイミングで頼んだものが
出来上がった。
注文したものをとりに行き
机に置いた
「いただきます」
そう言って
ぱくっと一口オムライスを口に入れた
ん、おいしい
ここのご飯は何でも美味しい
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