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「……夜鶴」
「なに?」
「…夜鶴は俺のこと好き?」
「え?急にどうしたの?」
「いや、なんでもない
変なこと聞いてごめん、忘れて」
そう言って優介はにっこり笑った
「……好きだよ」
「…ん、ありがと
あ、じゃあ俺もそろそろ帰るな」
優介はポンポンと僕の頭を
叩き帰って行った。
……なんだろう
なんであんなこと聞くのかな?
不安?
僕、優介が不安に
なることした覚えないんだけど…。
なんだろう、でも
不安になったのは事実だよね、多分
好きじゃなかったら
キスされたら嫌がるよ
でも、優介って付き合った当初から
よく"好き?″って聞いてきてたよな
この前は"俺って夜鶴にとって必要?"
って聞かれたし
必要じゃないわけがないのに
「……わかんない」
そう呟き、ソファから立ち上がった
優介達が使っていた
コップをキッチンに持っていき洗う
「……不安、か」
どうしたらいいんだろう
どうしたら、優介の不安を
取り除いてあげれるんだろう
……不安にさせてごめんね優介
でもちゃんと好きだし
僕にとって優介は必要だよ。
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