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麗乃の髪も結び
学校に向かった
今日は下の方で二つ結びにした
麗乃はどんな髪型でも似合う
「ああああの、夜鶴」
「ん?」
「き、今日優介君…は?」
「今日は朝練でもう学校にいると思う」
優介はサッカー部のエースといわれている
爽やかスポーツ少年だ。
そんな優介と僕が付き合ったのは
去年の5月だ
一年の入学式で優介が一目ぼれして
優介の押しに負けて付き合った。
「そ、そうなんだ
じゃじゃ、あああ朝は夜鶴を
ひ、独り占めでき、る」ニコ
え?なにこの可愛い生き物
可愛すぎるでしょ
麗乃の頭をよしよしと
撫でてあげた
「あー!!!よーづる!」
グラウンドの方から大声で
僕を呼ぶ声がした
あ、優介だ
ぶんぶんっと両手を振って
こっちを見ている。
「もう終わったの?」
「うん、終わった!
汗臭いからあんまり近寄らない方がいいよ」
「?別に優介のだから何とも思わないよ」
「っ///
そおいうの言わないの
ちゅーしたくなる」
「え?それはだ、だめ」
「クス、知ってる
先に行ってて?
シャワー浴びてから行く」
「うん、わかったよ」
麗乃の方に戻ると
ぷくーとほっぺを膨らませている
麗乃がいた
「独り占めできると思ったのに」
「麗乃?」
「はっ、あわわ、えっと
おおおかえり」ニコ
「ただいま」ニコ
「うう、笑顔かかかか、かわいい」
「麗乃の方がかわいいよ?
ぷくーてしてる麗乃も好きだけど
麗乃は笑ってる方が似合うよ」
「は、はう///」
「ほら、いこ?」
麗乃はコクンと頷いた
ふと、思うけど
こうして麗乃とあの教室の向かうのは
あと何回なんだろう
もう一週間後には春休みに入る
そうしたらクラスとか離れるのかな
それは…いやだな
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