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きっかけは些細なことだった。
飲み会で潰れた錦戸をほろ酔いの大倉が介抱するのは危ないと
あまり酒を口にしなかった横山が二人を各々の家まで送ることになった。
他のメンバー達は翌日の仕事が早いため解散し横山はタクシーを拾い二人をタクシーへと連れた。
「んぅ…横山くん…?」
自分を呼ぶ錦戸の小さな声が聞こえた。
顔を右側にいる錦戸の方向へと向けては 「家まで送ったるから、」と告げればふにゃっと錦戸は笑った。
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