うみへいった

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君を連れて実家に帰った時 何故だか急に 君に海を見せたくなった 君はどうでもいい という顔をしたけれど 車の中でははしゃいでいたね 冬の海 風が強く荒い波飛沫 君は僕に寄り添い そして 僕よりも荒々しい海を 見ていた ごらん ここは僕が挫けそうな時 励まして貰った場所 君は答えた それは今では私の役目 そして私が悲しい時は 貴方がこの海になってね その言葉に僕は君を 思わず抱きしめていた 僕と君は二人で一人 なのかもしれないね
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