5.おうちへ帰ろう

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「……どうしよう」 久森とか、変態紳士とか、高校生とか あと見ず知らずの人たち……みんな怖い。 一番まともなのは、あの高校生だろうか。 連絡とって付き合って欲しいって言ったら、あの子は俺の恋人になってくれるだろうか。 ……あ、そんで、決めた後は効き目は切れるのかな? もしそうなら、誰でもいいのか。 ……でも、お客様の声的に、効き目ってまさか一生……? 本当、どうしたらいいんだ! 「だからさ、俺を選べよ」 頭を抱える俺に、入江が言った。 「へ?」 「こんな状態じゃキツイし、 俺なら久森よりもマシだろ?」 相変わらずの携帯に苦笑しながら彼はそう言った。 「いや、でも迷惑かけるだろ」 「今もかかってるし、 このままの方が、迷惑だと思う」 その時、チャイムに反応しない事にイラついたのかドアが叩かれはじめた。 ……なにこれ、ホラー? 「なんか帰るにしても、危なそうだし」 入江が呟く。 ごもっともです!
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