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これは僕が幼少期の頃のお話です。
僕は、幼少期には多くの恐怖症に悩まされて来ました。高所、暗所、注射、鬼。中でも一番恐怖を覚えたのが『蜘蛛』と言う昆虫です。
巣を張らないタイプの蠅取り蜘蛛程度なら『まだ可愛いもの』だとは思いますが、黄色と黒の危険色の女郎蜘蛛以上の タイプには酷く嫌悪感を感じます。
その原因は、僕が幼少期に犯した過ちに有りました。
当時、僕は地元の友人と近所にある防空壕跡に『探検ごっこ』等と言って遊びに行く事が多く、其処で蜘蛛を沢山見かけました。
宝探しと地面を掘れば、蜘蛛がわさわさ地面から湧いて来ます。
僕と友人は、あまりの気持ち悪さ(当時はそう思ったのでしょう)に、足元を這う沢山の蜘蛛を踏み殺してしまったのです。
その日は何事も無く自宅に帰りましたが、当然! 罪の無い昆虫を無為に殺害した僕は、その報いを受けました。
『一寸の虫にも五分の魂』『因果応報』の二つの諺を同時に身を以て学んだのです。
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