不良と腐男子

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「おい、お前ネコだろ。付き合え。」 ・・・・なんかいきなり不良に絡まれたんですけど。俺何?誰得?メシウマ?そんなの知らないんだけど。 つか、言ってることが・・・ 「つかぬことを聞きますが、・・・・・あんたって腐男子?ですか?」 何故か敬語になってしまった。だけど考えてもみてくれよ。 この不良、俺を変な目で見てるよね。下心丸出しだよね全開だよね……怖いじゃん。 「……なんだよ、不良が腐ってたら悪いか?ああ゛?」 はあ?!悪いだろ!ってか普通に怖ぇえ! ちびるっ!・・・・あ、やばい、生理的な涙でてきた。 「……っ、んな顔すんな………」 こんな顔させてんのは誰だよ…あんただからな。 急に腐不良の手が俺の頬に伸びてきて、本当に殴られるのかな、なんて思いながらも蛇に睨まれたカエル状態で固まって動くことができなかった。 ーバシッドゴッ 触れた途端に手が離れ、どうしてか目の前で腐不良が地面でのびている…なんで? 「大丈夫?ww」 驚きで涙はひっこんでくれた。 本当に焦らされた。俺は人前で泣く趣味はない。ポリシーだからな…… 「あ…ああ」 声をかけてやる時点で俺は優しいと思う。 いやー、良かった良かった…… かろうじては生きているようだ。
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