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「しかし若様も大変だね~妖世<ヨセ>での依頼もしなきゃいけないなんて」
「………致し方在るまい.全てが現世<ウツセ>の理ではないんだ」
静かにそう話す青年に弥蜘は苦笑いをしながら「まぁね、」と返しては他愛もない話をしていくのだった.
暫くし弥蜘が看板の事を思い出し直そうと立ち上がると青年は其を手で制した.
「……其の侭.直すことない.どうせ此処には居られなくなる」
「え?何か起こ……」
バタンッッッ
と大きな音が弥蜘の言葉を遮ると同時に人影が重なった.
唖然としている弥蜘に青年は静かに微笑み
「……ほらな.」と呟くのだった
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