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いや、もっと具体的に説明しろよ厨二門――そう言おうとする前に、残念紋章が先刻とは比べ物にならない眩い光を放ち始めた。
これには俺も不意を突かれた。
咄嗟に腕で光を遮るようにする。
うおぅ……目がチカチカする……
でも、全く見えない訳じゃない。
大佐の二の舞になるまいと精一杯になっていると、ガチャンと大きな音がした。
何事かと目を細めながら様子を観察した。
なんと驚くことでもなかったが、ゆっくりと厨二扉が開き始めていたのだ。
あれは鍵が解錠された音だったのか。
ゴゴゴとTHE扉の開く音が身体を震わせる。
見た目通りで予想通りな光景だったが、やはり巨大な建造物の動作は圧巻だ。あんま見えないけど。
やがて全てが開ききり、門の内部、無数の光の粒が縦横無尽に駆け巡る真っ黒な空間が姿を現した。
まるで満天の星空。
その華麗さに見とれていると、再びあの声が響いた。
゙忘れるな。強大な力には、莫大な責任が伴うことを゙
OKOK、それなら大丈夫だわ。
スパイダーマッの映画見てその教訓は学んでいるからな。
俺の承諾を了解したのか一瞬だけ光の輝きが強まると、門の中の空間に向けて俺は吸い込まれていった。
さーて、無双モードで暴れるぜ!
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