実力は、いかに…

5/9
前へ
/87ページ
次へ
無事にギルドへ帰る事ができたハルツとレイン。 「やっぱりギルドが一番落ち着くな~」 「マスター、今帰った」 レインがマスターに先程の事をあらかた説明した。 「うむ…、マスターがいなかったか…。ともかく、ご苦労じゃった」 「ああ。そういや、アルザスとハーベスは?」 「あいつらなら、さっきクエストへ行ったぞ!!」 レインの問い掛けに答えたのはこの男 ギルド内No.1の実力を持つ…ロスト・バレット。 その隣に、パートナーのレム・サンティがいる。 「帰ってたのか!!レム、ロスト!!」 「久しぶりだな…」 「よう、ハルツ、レイン」 「最近、頑張ってるみたいね。ハル、レイ!!」 それぞれが挨拶を交わす。 「レム!!いい加減その呼び方やめろよ!!」 ハルツが笑みを浮かべながら、レムに言った。 「無理よ。慣れちゃったもん!」 舌を出して言うレムに、ハルツは顔が赤らめていた。 それを横目で見ていたレインは、小さく笑った。 「てめー!!なに笑ってやがる!!」 「うるさい、どこかの照れ屋よりかはマシだ…」 「なんだと!!」 「なんだ?」 一触即発の状態にまでおちいった所で ロストが止めにかかる。 「その辺にしとけよ…。ところでマスター、ルーツもいないみたいだが…」 「ルーツは1人で任務中じゃ」 「…相変わらずだな」
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加