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完璧にあたしをバカにしてる…っ!
けどまぁ、別にこれっきり会うことはないだろうしどうでもいいや。
「それじゃあ、あたしもう行くから。今見たことは内緒にして」
そう、これで最後。
この人だってそう思ってるだろうと思い、ドアに手をかけた。
「じゃあ、口止め料。」
その言葉に一瞬だけ、思考が停止した。
口止め料…?
「は…?」
「このこと誰にも言ってほしくないんでしょ?じゃあ、口止め料払ってよ」
なんなのよコイツ!!
けど、口止め料を払えば後はそれっきり。
なら…
「いくら?いくら払えばいいのよ?」
ここは仕方がないしお金で解決しようと思ったが、
「じゃあ、明日までに十万。」
じゅ、十万!?
そんな余裕、家にはない…
「十万なんて無理に決まってるでしょ!」
だいたい口止め料金に十万なんて…バカにするにも程がある!
そう思っていると彼はふっと笑みを浮かべあたしに更なる爆弾を落とした。
「それなら体で払う?」
からだで払う?
彼に言われた言葉が頭の中でリピートしてる…。
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