ー覚悟ー

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「なっ…!いいかげんにしてよ!」 つい、叫んでしまい自分の口を押さえた。 「体で払うって言っても、あんたはただ気持ち良いことされるだけ。どぅ?」 どうってそんなことするわけないじゃない 「そういうことは彼女にでもしてあげたら?」 そうよ。こんなに格好いい人ならきっと彼女だっているはずだし。 まぁ、性格は最悪だけどね。 「彼女?そんなのいないよ。」 あれ。いないんだ。 なんか意外だなぁ… そう思いつつも、素っ気なく答える 「へー。いると思った」 「いちいちそんなの作ってたらめんどくさいじゃん?広く浅くみたいな感じでいいんだよ、女なんてさ。」 なぜかその時のコイツは切なそうな顔をしていた。 なんでそんな泣きそうな顔してんのよ…!泣きたいのはあたしなのに…っ! 「ってオレの話はいいよ。今はあんたの口止め料について。」 あ、そうだった。 本来の目的を見失うところだった。
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