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「でも、思い出は消えないだろ」
「え?」
「人間には、忘れたくても忘れられないことがあるんよ。まぁ、それだけ思いが強かったってゆーのもあるけどなー。」
そう言った蓮は、ウチの頭をクシャクシャと撫でた。
「思い出…か…。」
「大丈夫! だからっていつまもそんなこと考えてたら、らちが明かないから、そのうち自然に消えていくよ。無理に忘れようとすんなよっ!」
それだけ言い残して、蓮はまるで自分の家にいるかのように、普通にお風呂へ入っていった。
どうやら今日は泊まるつもりらしい…。
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