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家の前まで来ると、そこには幼馴染みの亜樹斗(あきと)が立っていた。
亜樹斗は、笑顔で「おかえり」
と、ウチに手を振る。
「亜樹斗…なんで?」
そういった瞬間、ずっと目にたまっていたものが、栓が抜けたように溢れ出した。
ウチは走って、亜樹斗に飛び込んだ。
「えっ…光稀!? 」
亜樹斗は驚いて、でもウチを優しく抱き締めてくれる。
亜樹斗の温もりに安心して、声をあげて小さい子供のようにワーワー泣いた。
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