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あれから毎日のようにあの人は来てくれた。
「やぁおはよう♪」
「おはよう…ございます」
鉄の檻から手を伸ばし頭を撫でてくる。
「今日もまたラルに怒られちゃった♪」
「何かしたの…?」
「何にもしてない♪」
「なにもしてないのに怒るの?」
「そう鬼みたいな顔で」
その人は綺麗な笑顔で笑っていた。
「そろそろ時間だね」
「あッ…またここに来てくれる?」
「もちろん♪またねユキ」
僕は見えなくなったあの人の方を見ながら疑問を抱いた。
「どうして僕の名前を知ってるの?」
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