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ここは日本にある秘境の一つである。
とある山の山奥で主人公である上杉有鬼は、そんな場所に住んでいる。
高校を卒業してからすぐにここに引きこもり、修行をして暮らしていた。
有鬼
「ハァ~~・・・相も変わらず退屈だな。日課である鍛練も終わったし・・・」
?
「だったらいい話があるわよ?」
有鬼
「誰だ!!ここは入れないように結界を張っておいたはず・・・!」
有鬼は突然現れた謎の女性に対して身構える。
?
「私の能力があれば結界なんて無きに等しいわ。」
有鬼
(これは・・・マズイ。とてもじゃないが・・・敵う相手じゃない・・・!)
?
「あ、そういえば自己紹介を忘れてたわ。私は八雲 紫、幻想郷への案内人よ。」
有鬼
「あなたが・・・八雲、紫様・・・?しっ、失礼しました!!」
有鬼はあわてて構えを崩し、謝罪した。
紫
「えっえっ?きゅ、急にどうしたの?というか様付けは止めてもらえるかしら?」
有鬼
「そう、ですか・・・?・・・わかりました、では紫さんと呼ばせていただきます。」
有鬼
(紫さんに会えると思わなかった・・・!)
何故ここまで有鬼が喜んでいるのか。その理由は、紫が有鬼の両親の命を助けた恩人だからである。有鬼は紫にはとても世話になったと両親に耳にタコができるほど聞かされていたので、いつしか尊敬の対象になっていたのである。
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