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「ゆーまあああ! ご飯まだ!?」
突然、背後から殺人レベル並みのタックルをしてきたそいつは、俺の首に腕を巻き付けて体を迷惑なくらい揺さぶる。
風呂から上がりたての、そいつの体から微かに香る石鹸の香りが鼻を突いた。
「ねぇ、ゆーま!」
耳元で大声を上げるそいつ。俺は仕返しと言わんばかりに思い切りでこぴんをした。
「いひゃーい! ゆーまのバカ!」
そいつは目に涙を溜めて口をへの字に曲げる。背骨が折れそうなくらいの攻撃をされたのだから、これくらいの仕返しなら普通に許されるだろう。そうでなければ不平等だ。
「頼むから、まだ俺を殺さないでくれ……本気で」
また1つ、溜め息混じりに言う。
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