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「ん~! 幸せ~!」
漫画のように頬にご飯粒をつけ、モグモグと食べる雪亜を見て、ツッコミを入れたくなる。
「そんなに美味しいか?」
吹き出しそうな気持ちを抑え、雪亜に聞く。
「うん! ゆーまのご飯大好き!」
雪亜は満面の笑みで答えた。
ーーその時、穏やかな空気を裂く様に、テーブルに置かれていた携帯がリズムよく着信音を響かせた。雪亜は持っていたお茶を飲み干し、携帯を手に取る。
「む? ゆーま、電話!」
雪亜に差し出された携帯を受け取ると、俺は携帯の液晶画面を見据える。そこに表示されていたのは、とある人物の名前。
着信:岸間 綾音(キシマ アヤネ)
「岸間さんか……」
雪亜に聞こえるか聞こえないかくらいの声で呟き、通話にタッチして電話に出た。
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