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何が起きている?
思考停止。
ただ、後ろには飢えた野獣がいる・・・。
思えば、今朝までは普通だった。
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「行ってきます!!」
元気よく車を出た俺、山幹 利宮(やまもと りく)は今日は受験の日だ。
母から駅まで送ってもらって、電車に乗り、憧れのQS高校へ受験する日だ。
電車に乗ろうと思ったのだが・・・。
乗れない。人が多すぎ。
もうだめかも・・・と思ったら、前にいた人が、「ここ空いてるぜっ!!」と叫んだ。
すぐに乗ると、電車は発車した。
俺は「ありがとう」と言った。そいつは「気にすんなって。」と気楽に言った。
それから、電車はQS高校へ向かっている。
そんなとき、一人のおばさんが倒れた。
貧血かなと思ったが、そうではないらしい。
熱があるそうだから、「今流行りのインフルエンザだろ」という声も聞こえたが、様子がおかしい。
俺は気になっていたが、受験に緊張していてそれどころではなかった。
すると、急におばさんが立ち上がった。
何あれ。何で白目向いてんの。頭大丈夫?俺受験なんだけど。
しかし、おばさんは予想外な行動にでた。
近くの女子生徒に噛みついた。
激しい血渋きが窓に飛び付いた。
辺りが急に暴れだす。
「そこをどけ!」とか「俺が先だ!!」とか聞こえてくる。
いつの間にか、女子生徒まで白目を向いて他の生徒に噛みついている。
わかった。みんなして俺をバカにしてんのか。そっか。
しかし、そんな考えは外れた。
バタバタと人が一人、また一人と倒れていく。
俺は駅員の元へ向かった。
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