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「おはよう、梼生」
「…おう、はよ」
早いけど時は過ぎ、もうすぐ冬。
これといった出来事もなく、すくすくと学園生活を送ってる。
まぁ満喫とまではいかないけど、充実はしてるかな。
ツレも、それなりに。
さっき挨拶したのは、同室の紺野 美桂(かんのみけい)。
女みたいな名前だけど男。
ちなみに見た目も女みたいに可愛いけど、男。
……だが、中身はエグい事も平気で口にする変な男だ。
変な男だけど良いやつで、器用で、裁縫とか料理とか細かい事とかも軽々やってしまう。
力仕事とかは苦手みたいだけど、ある意味、奥さんみたいだ。
……黙っていればの話だけど。
そのせいか、俺たちは”メオト”という、アダ名までつけられてしまった。
…事実、仲は良いんだけど。
が、一応、念のために言っておくけど、
オレは女の子が大好きだし、今まで好きになった人も女の子ばっかだし、間違いない。
オレにアッチの性癖はない!
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