<プロローグ>

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「それじゃあお願いします。私を貴方の家に連れていって居候させてください!!」 ・・・答える余裕がなかったよ小1の俺 それからというもの、俺はこの《妖精》と一緒に暮らしている 何故って? この子が世界で一本ずつしか咲かない<幻ノ花>・・・ 《正義ノ花》だからさ あと・・・まぁ友達だしね 『咲(さく)ー!!そろそろ開店するからいらっしゃーい!!』 さて・・・母親登場なのでそろそろ起こして行くか 「武(たけし)、母さん呼んでる。店開けるよ」 「・・・ん?・・・あ、朝ですか?分かりましたっ!!」 武と呼ばれた10センチほどの背丈の女の子は羽を羽ばたかせて起き上がる 急いでポニーテールに結び俺の肩に乗る 「咲!!オッケーですよっ♪」 「あいよっと」 階段を下り、親の並べた蕾の花に<水ノ花>で出した水をかける そして 「武、よろしく」 「らじゃーっ!!」 笑顔で小さい手を思いっきり広げて言う 「咲き誇りなさいっ!!」 水をかけた花達は一斉に開花する
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