その手の温もりを甘いキスに変えて…

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いやはや… 「俺…、先輩の事」 今考えれば俺のどこにそんな勇気があったのか… 「す、…すすすすすっ」 だって俺は一般人 「す、好きっ…!」 容姿とか…、多分…普通だ、と…思いたいし 「好き、です…」 頭だってよくない 「………」 そんな俺。野々原瑞貴(ノノハラミズキ)が 「あ、の…」 目の前の。この人 「先輩…」 髪は艶のある鴉色。前髪の一部だけ青いのにそれに全く違和感がなくて 「………すみませ、ん」 何とか170ある俺より10センチ以上高いだろう。手足が長くて顔がちっちゃくて、まさに人が羨むような体型 「聞いてくれて…ありがとうございました」 切れ長の目の奥に潜むドキッとするような。…実際…ドキッてする揺るぎのない眼差し 「お、俺…行きますねっ」 薄くて形のいい唇とか…すっごく色気が…あって 「っ!?」 ホントに…綺麗なのに… 「あ、の…」 かっこいい…神田暦(カンダコヨミ)先輩に 「今の…」 平凡な…俺が 「え……??」 「もう一度、言ってみろ」 告白。するなんて .
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