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もちろんそんな俺の告白なんて身の程知らずもいいところ。
「い、…今の…」
実際その、俺の一世一代とも言える告白に、表情ひとつ変える事なく無反応だった神田先輩
だったのに
「今言った事。もう一度」
「えっ…と」
俺…フラれたんじゃない…のか??
…まあOKなはずないし…部屋で一人女々しく盛大に泣き喚いとこうっ。と駆け出す前に
「…自分で言った事、忘れたのか??」
「わっ、忘れて!!…ません」
何故か…とうの本人に手首を掴まれ止められてしまった…。
先輩の手が!手が!!
ヤバい…きっと俺。顔、真っ赤だ
大きくて…指が長い…ああ…ううっ、どんどん乙女な思考に…っ
「じゃあ、もう一度言え」
「は…はい」
時間を置けば冷静になるどころかか…どんどん。どんどん恥ずかしくなって来た…!!
「俺……か、神田、先輩の事が…」
顔どころか。掴まれたままの手首から身体中、熱の固まりみたいで
「……………です」
顔とかマジ見れないから…。俯いて先輩の靴とか見ちゃって
「聞こえない」
「う、…は、はい」
何だろ…これっていじめ、なのか…??
「神田先輩の事…好き…なんです…」
もう…帰りたい…俺ってばチキン過ぎる
.
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