その手の温もりを甘いキスに変えて…

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キ………キス…!? 「や……あ、あの、っ」 いいか?って聞きながらも…俺の唇を指でなぞる先輩の指…。くすぐったい …です…。 「嫌か?」 「そんな事っ!!」 俺だって…その…好きな人とキス、してみたいとは…思ってたけど…で、でも… 「こんな…ところ…で」 体育館裏とか…ベタだし…誰か来る、かも… 「俺は誰に見られても構わないぞ?」 「…うっ………慣れて、るんです…ね…」 あ、この言い方じゃ…… 「くくっ、ヤキモチか?」 「…違………わかないけど…違い…ます…」 距離が近すぎて…先輩が笑うと…その声が…甘くて…困る… 「じゃあ何が不満だ?」 俺がグズグズ言っても…全然いらついてなんかなくって…優しい… 「お…俺っ…ですね…!」 ギュ。思わず先輩の腕を握ればその上から安心させるみたいに重なった掌 「ああ」 「お、おお、俺っ…!!」 閉じたままの視界に揺れるオレンジ色の木漏れ日 「…………いんです」 …やっぱいじめなのかも…こんな…こんな… 「悪い、なんて言ったか聞こえなかった」 「っ……!!」 こっ…こんな…! 「俺っ……………………………キ…キス………した事…………ないん…です………」 恥ずかしい事言わせられるなんて……… .
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