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Ⅰ
「1―A...か」
俺、凉乃宮澪牙(スズノミヤレイカ)はそう呟いた
「げっ…澪牙と同じなのか…」
続いて青藍蒼華(セイランソウカ)も嘆いた
「はぁ、他と比べてかなり異端なクラスだな…」
「え?知り合いでもいるのかい?」
俺が呟き、蒼華は疑問符を打つ
「いや、勇者の勘…とでも言っておくか」
俺は簡単に答えておいた
まぁ、強ち間違いではないから良しとしよう
「なら間違いないんだろぉなぁ~、でも何で私たちが異端なクラスに?おかしいじゃないか。異端なクラスってことは異端者ばっか何だろ?」
蒼華はまたまた疑問符を打つ
その問いに俺は答えた
「異端者『ばっか』じゃねぇよ、異端者『だけ』だよ」
「なっ!?何で私達はそんなクラスに!?」
「俺達だからこそだろ?しかし問題児ならまだしも異端者かよ。異端なんか問題の比じゃないからな」
俺は少し気を落とす
ただ、核心はまだ持てていない。どこまで行っても勘は勘だからな…
「異端、ねぇ…気になるけどまぁ今度でもいいんだよね?」
「まぁな。今は取り敢えず異端なクラスに行ってみようじゃないか」
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