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「何の匂いだ……?」
何かが燃えているような焦げ臭い匂いで目が覚めた。
もしかして、火事か!?
慌ててキッチンへ向かうと、テンパっているガキの姿を発見した。
「おい!ガキ!何して……」
キッチンの光景に目を疑った。
昨日までは、綺麗に片付いていた自慢のキッチンは、荒れ果てていた。
鍋からは、黒い物体が見え隠れしている。
『……おはようございます。』
申し訳なさそうにスケッチブックを掲げるガキ。
ブチっ
俺の中で、何かがキレる音がした。
「クソガキ……てめぇ何してやがった!」
『朝御飯を作ってみようと思って……』
「その黒いのは何だ?」
『白米です!』
なぜか自信満々に掲げられたスケッチブック。
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