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「声、出たんだな?」
『え?え…………嘘!』
今ごろ驚く雪に、呆れる。
「何で本人が気づいて無いんだよ。」
『だ、だって私、慎さんが死んじゃったんじゃないかって必死だったから……』
「死んっ!?勝手に殺すな。」
憎まれ口を叩いているが、実は俺の為に声を出してくれたのが嬉しかった。
「良かったな。」
『うん。あの、その、あのね?
声が出るようになったら言おうとしてた事があるの。』
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