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どんどん声が小さくなっていって、最後はごにょごょなってた。
しかしバッチリ聞こえた俺。
今なら舞い上がりすぎて、ここから空中ダイブ出来そうな気がする。
「え?何か言ったか?
何も聞こえなかったんだけど?」
ついつい苛めてしまう俺は、大概嘘つきだ。
『ぅー…………もう一回?』
「あぁ。頼む。」
『し、慎さん!』
お。今度は声を張り上げてきた。
勢い余ってその場にスクッと立ち上がり、プルプル震えている雪。
このまま大声で愛を叫んでくれるのか?
なんて良いように期待しながら見守る。
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