休日と告白

18/22
432人が本棚に入れています
本棚に追加
/363ページ
どんどん声が小さくなっていって、最後はごにょごょなってた。 しかしバッチリ聞こえた俺。 今なら舞い上がりすぎて、ここから空中ダイブ出来そうな気がする。 「え?何か言ったか? 何も聞こえなかったんだけど?」 ついつい苛めてしまう俺は、大概嘘つきだ。 『ぅー…………もう一回?』 「あぁ。頼む。」 『し、慎さん!』 お。今度は声を張り上げてきた。 勢い余ってその場にスクッと立ち上がり、プルプル震えている雪。 このまま大声で愛を叫んでくれるのか? なんて良いように期待しながら見守る。
/363ページ

最初のコメントを投稿しよう!